演劇をやっていた人はチラシ制作に向いている(かもしれない)

2016年6月10日 工務店専門 チラシ制作

河合亜沙美

チラシの企画をやるたびに、
必ず立ち戻るのがディーシーエスに入ったばかりのころ。
その頃から何度も何度も「売れるチラシ」について話し合ってきました。

何度もかかわるからこそ「基本」をしっかりと心に据えた状態で、
さらにもっともっと効果を高めるために一歩先を考えだします。

例えば「女子は共感力が高い」なんて言います。
わかるわかる~なあれです。
でも共感だけでは人は呼べません。

共感とは「共に感ずる」です。
共、ともに…。
ということは、そこにもう一人居る必要があるんです。
共感は同感とも言い替えることができます。
「同感だ。」と言える相手がいるんですね。

でも、チラシは一人です。向かい合うことはありません。
昔ブログに書いたことがありますがチラシはラブレターなんです。

→ラブレターのような企画書

 

だからそこには共感の他にもう一つ
相手がそれを受け取ったときにどう思うか、という「想像力」が必要です。

そこで、題名にもなっている「演劇」。
これ最強です。

相手がどう思うか想像するということは、
その人はどんな人か、からはじまると思います。

何を食べて、何を好きで、どうやって寝るのか、
TVを見るのか、携帯は何を使っているのか。
整理整頓が好きなのか、お金をいっぱい持っているのか。
しゃべるのが好きなのか、じっくり考え込むのが好きなのか。

これは演劇をするときに、
そのキャラクターになりきる過程と一緒なんですね。

業界用語?では「ペルソナ」と言いますが、
そのペルソナを考えるってどうして?というのは上記のような理由です。

相手がそれを受け取ったときにどう思うか。

それをじゃあ想像して?と言っても難しい話なので、
くだいて、その人は何歳、結婚しているかしていないかなどから
徐々に固めていくのです。

でも常にそれをいつもやっている演劇などの「演ずること」に
関わる人はその工程がめっちゃ早く、一気に想像できちゃうのかもしれませんね。
常日頃から「さぁえんぴつになった気持ちになろう」なんてことを
訓練し続けているわけですから。

さらにそれをお客様へ見せる魅せ方も一緒に学びます。

やっぱり最強です。

 

ところで私は結構アニメが好きです。
最近入ってきた新人の男の子とアニメの話が出来たのでしていたですが
若干引かれました(詳しすぎて)orz

ともかく私はアニメの話もすきですが、
アニメのOP(オープニングテーマ)が大好きです。

例えば「ハイキュー」という元弱小バレー部が、
がんばって勝ち登っていくアニメがあるのですが、
このOP 高くFLY~♪ とかを聞いていると、
まさに高くジャンプをしてアタックする瞬間の高揚した気持ちが沸き起こります。

私はバレーは授業で少ししか経験がないのですが、
自分がまるでとっても高くジャンプしてアタックしているかのような
錯覚の想像に陥ります。

そしてそのアニメのこともしっかりと思いだして、
また見たくなります。むしろバレーをやりたい気持ちになります。バレー部入りたい…。

アニメのOPってそういう曲が多いように思うんですよね。
アニメの雰囲気をそのまま曲にしただけではなく、
聴いた人に作用する効果まで考え抜かれているような。

OPでよりそのアニメが楽しめるようになったり、
それをカラオケで歌うと、そのアニメの主人公の人生を
自分が経験したようなこれまた錯覚に陥って、
その昂揚感をプレ体験できます。

コスプレなんかもその一環ですね。

恋のドラマなどの音楽では、
恋多き人や、今現在恋をしている場合は共感できるけど、
共感の先の何かはなく、今一歩惹かれないものもあったりします。

トレンディドラマというのはそもそも「共感」に重きを置いて作られているから。
わかるわかる~あ~そうだった~。うんうん。(涙)
とかですね。
あとは「このくらいなら手が届くかも」という
あまりに非日常じゃない憧れが盛り込まれていたり。

こういった共感に重きをおくのも重要ですが、
私は共感の先の何かが、売れるキーじゃないかと考えてます。
共感の先。
1つは「意外性」。
まったくそれを経験したことがなくても、
えええ?!という驚きがあり、それがおもしろくて楽しくて
つい見てしまう。聴いてしまう。歌ってしまう。知りたくなってしまう。

アニメでいうとマクロスFがそんな感じでしたね。
これからどうなっちゃうの?菅野さんは何やってるの?!
という突っ込みがある中、どんどん惹きこまれていき多くのファンをつくりだしました。

ドラマでいうと、
月9の「ラブレター」はなんとなくわかっている話のような、
今までよくあった話のようで、見てはいますがそこまで強く見たい!とは思いません。
そこでじゃあヒロインに共感できるか、というとまたこれは難しいところで
そこが今回の不調の原因……ちょっとやめておこう。

「ゆとりですが何か?」は毎回凄いテンポで展開し、
ハラハラドキドキします。ただのヒューマンドラマではなく
今までにあまり経験がない分野に切り込んでいきつつ、
大切な部分はちゃんと出す。ご都合主義でもないあたりが面白い。

「私結婚できないんじゃなくしないんです」は、
今までもあったかもしれないアラサー、アラフォーの恋愛話。
ですがここに婚活アドバイザー(元社長、レストランオーナー)が入り、
毎回格言を筆文字でバンっ!と出し、それがまたおおっとそう来るか!
という言葉でおもしろさが出ています。

そういう意外性やアイデアがひとつのキーポイントなんですね。

もう1つは「カリスマ性」です。
これはあまりに手の届かないお金持ち性だったり、
美貌だったり、頭の良さだったり、個性だったり。

すごく高い設備で贅沢な仕様な家だったり、
とっても自然素材だらけで高そうだったり。
童話の世界のような家をつくりだすカリスマだったり。

渇望を生み出してファンにする、
という心理をついているというところ。
売れているヴィジュアルバンドはそんな感じですよね。
細かなところまでは言わない。謎に包まれているけども
圧倒的なカリスマで引っ張る。
またそのカリスマがちょろっと面白いことをする(GACKT)と
一気に好感度があがるという。
これはまた難しいところです。

チラシでいえば、ブランディングがもう成功していて、
写真1枚で人をひっぱれるようなもの。
これはかなりハードルが高いです。

 

風呂敷を拡げすぎましたorz

 
まとめると、

まず「想像させる」ことを「想像する」
ということが必要なんですね。

その「想像させる」をするには、
共感だけではなく、その人がいままで経験をしていなくても
そこに居るかのような錯覚を引き起こすこと。

家づくりのチラシでいえば、
そこでの暮らしを想像させて、さらに憧れさせて、
さらにできれば欲しい!と渇望させること。

美のチラシでいえば「私がこんなに綺麗になっちゃった」
という想像をさせてその化粧品が欲しい!と思わせれば勝ち。

どうせ私こんなに綺麗になれないし、
フォトショの力でしょって思うのもあるかもしれないけど
それは逆に渇望や羨望になりますよね。
化粧品屋さんのエビちゃんのポスターなんかは
見るたびについ目が惹かれてしまいます。
社長もよく「想像力が大事」と言っているのですが、
本当にそうです。「想像力」ってとっても大事。

相手のことを考えずに、想いだけぶつけるのは、
ただの独りよがりなラブレターになっちゃうのです。

私はあなたが好きなの、だから結婚して!じゃなく、
これを受け取って、嬉しい気持ちになってくれるかな。
元気になってくれるかな。私とデートしているところを想像してくれるかな。
というような相手のことを考え、さらに想像させることまで想像したラブレター。
そんなの書けたらモテモテになっちゃいますね。

工務店さんで話を聞くときは同感が大事。
同じ方向を見て、チラシをつくるぞ!と意志を固めます。
そしてそのあと、
それを企画するときに想像するのは工務店さんとその先のお客様。
デザイナーさんは、そのデザインを工務店さんに出す
担当者の心理も想像してくれると尚Goodです。

お客様目線なんてカンタンに言っちゃいますが、
中身はこんなことが詰まっています。

こんな風にCOBOLがC言語になった時のような
ショートカットされた言葉が沢山ありますが、
こうやって紐解いていくと面白いですね。
そう思うと共怒とか、共喜とかって日本語もあってもいいのに、
なぜ感だけ熟語なんだろう……。
とりあえずこんなに長文になってしまったので、
私も読む人のことを考えないで書くブログを実践してしまいました。
良くない例ですね。反省です。