はっ!とすることの連続です

2015年11月12日 日々のこと

河合亜沙美

人生は発見があるから面白い

と大きく出ますが、毎日楽しく過ごすことを【めあて】にしている河合です。
座右の銘は《急がば回れ》ですが…。

ディーシーエスで仕事をしているとほぼ毎日「はっ!」とすることに出会います。
それはお客様との打ち合わせであったり、デザイナーさんの話であったり、
社長の話であったり、様々なのですが、とにかくこの驚きがあることで、
私は飽きもせず毎日毎日お仕事ができるわけです。

しかし、今日のはっ!とは一味違う。
つい声にだして「へー」とか「ほぉー」とか呟いちゃうくらい感心しました。

それはとあるWEBサイトで読んだ「文章の雰囲気」という話です。

例えばチラシをつくるとき「ターゲット」や「目的」などを考えます。
そして「誰に向けてどんな風に魅せるのか」という部分で
デザインの雰囲気なども変わってくるため、
デザイナーとはそこがしっかりと伝わり、イメージしてもらいやすいように話をします。

しかし「文章」の「雰囲気」をどのように、
というのを掘り下げて考えたことはありませんでした。

もちろん、チラシの雰囲気にそぐわないテキストは作りませんし、
読んで頂く方をイメージして違和感なく魅力的な文章になるようにと考えて作ります。
「読みやすい」「スっとはいってきやすい」「日本語としておかくない」など、
テキストを書くときに注意していることだけでも山ほどあります。

でもこの「文章の雰囲気」というのはしっかりと明確に考えたことがありませんでした。

「読んだ人を温かく包み込むような文章」
「読んだ人にも興奮が伝わるように、強気で営業トークをする電気屋さんの売り込み店員さんのような文章」
「会社の透明感を現わすような信頼感のある感じに硬めな文章」
「読んだ人が思わず声を出して笑ってしまうような文章」
「小説を読んでいるように心穏やかになれる清流のような文章」

など、書き出してみるとその表現だけでも沢山あり、
それを「実際にライティングする人がイメージして意識して書けるようにする」ためには、
もっともっと掘り下げないと難しいことがわかりました。

ひとつ例にあげると、
「読んだ人が思わず声を出して笑ってしまうような文章」
と雰囲気を指定する場合、「どうしてそうするのか?」が明確ではないですね。
要は「ターゲット」です。
どんなターゲットを考えてその文章にしてもらおうとしているのか、
そしてどんな「目的」があって、
どんな「その後の展開」があって、その文章を仕上げて行くのか。

このように考えをまとめていくと、
結局はデザイナーさんへデザイン依頼をするときと、同じことなんだと気づきます。

でもここでひとつ違うことが。
それは例えば「面白さを表現しよう!」と思った時に、
デザインであったなら、色やあしらい、レイアウトなど、表現方法はいくつもあります。

しかし、文章は本当に「文字」だけなのです。
沢山書けば、読み手にそのように伝わるかというと、
その人の人生経験や想像力、読解力にも頼るところになります。

これは「TV」か「ラジオ」か、というくらい違いがあるように思うのです。

それに、「こういう文が面白いと思わせられる文章」ということを
教えてくれるスクールはそうそうありませんし、
ハウツー本を買ったとしてもそれはすでに「完成されたテキスト」であり、
「文字」というハッキリ目にみえるもので、シンプルにそれ1つで表現するからこそ、
一生懸命マネしてもただのコピー量産機になってしまいかねません。


でも私達がいつもダメな文章を書いているかというと実際はそうでもなく、
むしろ無意識なだけでそのようにしようと心がけている可能性はあります。

例えば、私は今日「はっとする」という表現を何度か使いましたが、
「ハッとする」、と書くと、「ヒヤリ、ハッと」という
製造業の工場でみられる標語のように感じてしまったため、
わざとひらがなで「はっとする」と書いていました。

読んだ人に恐怖とか焦りを与えるのではなく、
ちょっと楽しいことが書いてあるな~と思って読んでいただきたかったからです。

それでも私の中でとても変わったことは、
今日からは、「ターゲット」や「目的」、「その後の展開」を
しっかりと意識した文章を書いていこうと思えたことです。

もし文章をライターさんに依頼するときにも
そこをしっかりと伝えたほうがより確実に、希望通り、もしくはそれ以上のものが出来るということ。

こんな感じで、ほぼ毎日、何かに驚き、考えるところが増えて行きます。
ディーシーエスで仕事ができる時間が本当に楽しくて仕方がないし、
これほど成長できるところもそうないな~と思っています。



そういえば、若い頃演劇をやっていたときに「えんぴつの気持ちになる」
ということをやりました。

今思えば、10分程度の短い時間に考えることとしては、題目が広すぎて、
辿り着く答えも浅くなってしまうのかなと思いますが、

・どうしてえんぴつの気持ちを考える必要があるのか
・どういうことを目的として、えんぴつの気持ちになる授業があるのか

それを教えてくれることはなく、「そこを考えることも修行」という感じだったと思います。
そしてそれを演じる…と考えると、演劇のみならずTVに出ている人、芸人さん、
舞台に立っている人というのは、その一瞬に、
「目的」「ターゲット」「この後の展開」をも考え、
それに一番適したものに「なりきり」演じるということを行っているわけですね。

それってすごいことだなと。
でもあの頃は何も意識できていなかったので、
ただ漠然と考え、想像して、演じていたと思います。

「目的」「ターゲット」「その後」など、考え方を知った今演じたら、
もっとえんぴつの気持ちになりきり、
そしてそのえんぴつは何を訴える為にその場面にいたのかなどももっとわかるのかもしれません。

はっと驚き1つ賢くなったところで、
たまには、私に毎日叩かれているキーボードの気持ちにもなってみようかなと思うのでした。