建築写真におけるシフトレンズの必要性

2015年11月4日 竣工写真撮影

小林 昇

シフトレンズってあまり馴染みがないかもしれませんが、建築写真を撮影する人、料理を撮影する人にとっては必需品ですね。

シフトレンズは昔の蛇腹のついたカメラの現代版で、シフトとチルドができる機能を持っています。
たとえば通常のレンズで高層ビルなどを撮影する場合、隣のビルの中層階から撮影できる場合は別ですが、通常は地面からの撮影をします。
この場合、当然ですがビルを見上げるようにカメラを傾けビル全体を撮影するわけですが、建築写真ではご法度とされています。
この撮影方法ではビルが先細りになってしまうからです。まあ、このような写真もわざと撮影する場合もありますが、できれば高層ビルでもしっかりと垂直線を出したいわけです。

そこで使うのがシフトレンズです。このレンズは上下にスライドする機能がついていて、下の写真のようになるわけです。
人間の目ではこのようには写らないわけですが、建築写真ではこのような写真がセオリーとなっているんです。

目的としては、ビルの形状や上層階までもしっかりとディテールがわかるようにすることで、より写真が説明的になります。

(写真は後日掲載します)

もちろん前に説明したフォトショップを使った修正も可能ですが、デジタル画像はフォトショップなどで修正を加えれば加える程、画像が劣化してしまいます。

シフトレンズは建築写真家にとってなくてはならないレンズだといえます。
最近ではキャノンからTS-17が出ましたね。これは超広角レンズのため引きが出来ないビル街で高層ビルを撮影する場合にも有効です。

次回は料理におけるシフトレンズの使い方を紹介しましょう(専門ではありませんが)