ラブレターのような企画

2015年10月21日 工務店専門 チラシ制作

河合亜沙美

こんにちは、河合です。
チラシなどの企画をつくっていて、
よく「ターゲット」は誰?
という話をします。

でもこの「ターゲット」なんていう横文字風カタカナが、
すぐにわかることを
わかりにくくしているのかもしれないなぁと思うのです。

私も多くの情報の中で、わからなくなります。
そんな時は、ちょっと違う仕事をしながら、その企画から離れてみたりします。
そうすることで、うんうん、やっぱりこうだよな、というものが見えてきます。
中に入りすぎているな、と思った時に外側から見てみるのです。

例えるならチラシはラブレターです。
その人のことを考えて、その人が何を言われると響いて、
何を伝えるとわかってもらえて、反応が貰えるのか。
それを考えながら誠実な気持ちを伝えようとがんばって書きます。

最近ではLINEでしょうか。
好きな人には簡単に言葉を出せなかったりしませんか?
知ってほしい情報があったらスタンプや顔文字を駆使したり。

それは具体的に、「誰に」という人物像が見えているから書ける内容です。



少し前にやっていたドラマの「ゴーストライター」を見ていた時も、
似たようなお話が出てきました。

売れない作家だった主人公が、
なぜか小説が書けなくなった売れっ子作家のゴーストライターになり、
そのゴーストライターの期間に書いた小説が瞬く間に売れて、
いざ、ゴーストライターの名前を捨てて、
個人の名前でやっていくこととなったとき、
売れなくなってしまった。
というのが終盤までのエピソードです。

最終回で、

「貴女は今、誰に向けて小説を書いてるの?」
と売れっ子作家に言われ、
「読者です」と元ゴーストライターは答え、
「顔の見えないたくさんの読者?
だからね。読者にこびたような作品になってる。だから、そこそこ面白いけど、何かが物足りないのよ」
と。

そして、元ゴーストライターは
「私は以前顔の見える人に向けて書いてました。
家族とか彼。誰よりも先生です。先生に読んでもらいたくて、褒めてもらいたくて書いてました。先生のために書きたいんです。」
というセリフがでます。


ちょっと長かったですね。

まとめると、
ターゲットが見えているようで見えていないと、
物語は書けないということです。

チラシも同じです。
相手のことを考えて、書くことが必要なんです。

「チラシを手にする人」のことを考え、
その人がどう言ったら響き、どう言ったら好感を持ち、
どう言えば伝えることができて、動いてくれるのか。

いくら飾った言葉を書いても、
誠実じゃない飾りだったら見透かされてしまいます。

それに、こんな風に思われたい!という思いがあってこそですが、
ラブレターだとすると、そんな想いばかりが入ってたら
うまくいくかもしれない恋もいかなくなってしまうかもしれません。

できるだけ等身大な言葉で、
しっかりとポイントポイントを伝える。

今私が企画している案件で、
デザイナーさんに出す指示書の中に以下のような言葉を書きました。

“心から、「新築を建てた奥様」になりきり、
その奥様が「ママ友に出す手紙を書いているようなシチュエーション」を思い浮かべて楽しく作成してください。”

これがどんなチラシになってくるのか、
楽しみにしていてください。