東山魁夷 心の旅路館

2015年8月12日 

林奈央子

この前、中津川の道の駅・賤母(しずも)に行って来ました。

以前は、長野県の山口村だったところです。

ここには日本画家の東山魁夷(ひがしやまかいい)の心の旅路館という施設があり、

東山画伯から寄贈された500点余の版画作品が展示されています。

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風景画家として知られる東山画伯は、若い頃、美術学校に入った最初の夏休みに、

友人と御嶽山を訪れたそうです。

テント旅行をしていたのですが、突然大夕立に降られ、慌てて近くの農家に助けを求めたそうです。

そこで温かいもてなしを受け、木曽の人たちの生活を初めて知り、その素朴な暮らしと木曽の山々の雄大な魅力に心を打たれ、風景画家になることを志したそうです。

その後は、信州の自然を次々と描き、名作を何点も残されています。

そうした木曽との絆の深さから、この施設に作品を寄贈してくださったそうです。

ずっと恵那に住んでいますが、近くにこんな施設があることを知らなくて、損していたな、と思いました。

写真は絵葉書を写したもので、色がうまく出ていませんが、本物はとても鮮やかです。

版画というと江戸時代のものしか知らなかったので、現代の技術を使うとこんなにも複雑な色合いを出せるのかと感動しました。

ここに寄贈されているのは海外を旅された時の風景画ですが、それでも繊細に描かれた木々や動物たちは確かに日本人の目を通して表現されたものでした。

東山画伯が感動したという木曽の山々は、確かに魅力的です。

帰り道で車窓から風景を眺めていましたが、どちらを向いても山林とその向こうに続く山々を見ることができます。

普段は何とも思いませんが、こういう時は自分の住んでいる土地の自然の豊かさを感じ、ここに生まれて良かったと実感します。

仕事柄、東濃ひのきが使われている家をよく目にしますが、あの木はこんな山々から切り出されているのかな、自然のおすそ分けを人の住宅を造るためにいただいているのか、という気持ちになりました。

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